大の大人が真面目にバカをやっている作品は好きです。
主役の2人は原作に割と忠実に再現されていましたね。
麿赤児さんの舞踏っぽい白塗り+魔夜峰央チックなアイメイクはツッコミどころ満載でしたし、京本政樹さんや伊勢谷友介さん達のファッションも個性的で良かったです。
アメリカから帰国し白鳳堂学院高に転校してきた麗(Gackt)は、学院内のヒエラルキーのトンデモなさに呆れ、またそれを当たり前と感じて疑わないクラスメイト達に怒りを覚えるのでした。
その格差は制服にも現れていて、超一等地住まいのA組女子は薄いピンクのセーラー服で、ヘアスタイルも巻き髪(映画では男子は自由か?)です。
居住地によってクラス分けされるB~Y組の女子は紺の上下、男子は海上自衛隊員のような白の詰め襟で、それぞれのクラスを示したワッペンが胸に縫い付けられてます。
(私がかつて短期間住んでいた某区は、どのアルファベットかと想像しても、

イマイチ分かりません)
そして埼玉県出身者で構成されてるZ組は・・・、男女とも戦時中の勤労奉仕のようないでたちです。
下半身はモンペ、ゲートル、地下足袋・・・。胸のZの文字だって手書きっぽいし、そもそもワッペンですらないのです。
教室も木造建築で、白亜の校舎から見ればまるで物置・・・。ああ。
さて、原作と大きく違う点は、狂言回し的な親子が出てくることです。
娘の結納式のために自家用車で会場に向かう途中聴いているラジオ放送の内容が「翔んで埼玉(未完)+α」になるわけですが、なかなか凝った演出ですね。
あと、埼玉県民でなければ皆踏めるというある物のシーンが「沈黙~サイレンス~(2016・米)」の踏み絵を思い出させ、大変切ない気持ちになりました。
ちなみにあの物に刻印されているのは、コバトンのモデルになったあの鳥です。
麗が拒めば拒むほど、どんどんズームアップしていくあの鳥の顔を見ると「可愛すぎて他県人の私にも踏めない・・・」と感じました。
上映館によってはそのグッズが売られていますので、よろしければどうぞお求めになってください。
